世界のバルーンファンが作り方を知りたがる「くまむー」の誕生秘話と魅力

こんにちは。風船使いたけむぅ〜です。バルーンアートは誰もが自由に想像力を働かせて気軽に作ることができるのがとっても楽しいツールです。しかし、その技法や手順を自ら編み出して制作している人はほんの一握りだと言っても良いでしょう。過去にアイデアを振り絞って考えた人たちがいて、その作り方の本や動画などを参考にできる環境があるからです。とりわけ、シンプルな動物を自らオリジナルでデザインすることは非常に難しいのが現状です。ほとんどの方が様々な人たちがWEBで公開している作り方を参考にしたり、誰かが作った作品を模倣したり、参考にしながら制作を行っています。そんな中でも常にオリジナル作品を生み出すことに情熱を注ぐ人たちがいます。今回は私が生み出した中でもバルーン業界では国内外問わず超有名な作品、バルーンアートのクマさん「くまむー」を紹介させていただきます。

くまむーとは、「風船使いたけむぅ〜」が考えたオリジナルの作り方のくまさんです。むーは言わずもがな、たけむぅーのむーです。かわいいものができないかなぁと色々風船をこねくりまわしてたら良い形に仕上がりました。下記がプロフィールです。

なまえ：ふうせんのくまむー

生まれ：2017年9月21日生まれ　

性別：オス

大きさ：いつもは大体３０cmくらい。テンションが上がると９０cmくらいまで大きくなるよ

せいかく：好奇心おうせい　甘えん坊

好きなもの：お花、はちみつ、うさむー、あとは楽しそうなものがあればなんでも

苦手なもの：あついところ、針のついたいきもの、ぼうりょく

最初の投稿：https://ameblo.jp/v-asobokai/entry-12312725556.html

くまむーは、たけむーが自分のオリジナルの作品を作りたいと思って試行錯誤していた頃に生まれました。その前に考えていた「うさむー（初期版）」をベースに製作し、フェイスブックに投稿したところ、様々なアーティストから反響がありたくさんの人に愛されました。そして、２０１８年に開催された、バルーンアートの全国大会で「風船使いたけむぅ〜」が講師に任命された際、くまむーの作り方講座を実施。その後、チケット販売開始直後に満員御礼となるなど、バルーンアートの大人気キャラクターとなりました。その後も、全国各地でくまむーの作り方講座を実施。そしてさらに、台湾の台北で開催されたバルーンアートイベントに講師として招かれ、「西村熊」という名前で講習会を行いました。参加者はなんと３０名以上。「世界のくまむー」となった瞬間でした。なぜ、西村熊なのかというと、くまむーの名前の由来を説明したらこんな感じに訳されてしまったからです（笑）

くまむーが人気になった理由。それは、とにかく可愛いということももちろんありましたが、その独創的な作り方が最も大きな理由です。実はこの作品、見た目は意外とシンプルではありますが、バルーンアートが作れる人でもちょっとやそっとじゃ解析できない、真新しい技法や非常に難しい技法がいくつか採用されており、ちょっと真似して作ったくらいじゃ同じ形、同じバランスにならない作りになっています。そのため、写真を見てたくさんの人が真似しようと試みましたがうまくいかなかったのです。そうしたこともあり、晴れてくまむーは「たけむぅーのオリジナル作品」という位置付けとなったわけです。今でも何人もの人々がメールやSNSで世界中の人が「これはどうやって作るんだ？」とメッセージを送ってきます。私はそれに一つ一つ丁寧に対応しながら過ごしています。

くまむーを作ったことには理由があります。それは、私自身が昔小さかった頃、クマさんが大好きでした。幼少の頃はツキノワグマのぬいぐるみをとても大事にしていました。それはもう、いつも大事に抱き抱えていて、一緒に寝ていたことを覚えています。ボロボロになり、いつのまにか捨てられていたクマさん。ある日いなくなった時にとても泣いたことを覚えています。そんな大好きなクマだからこそ、誰かが作ったクマじゃなくて、自分で作った最高に可愛いと思えるくまさんをこの世に生み出したい。そんな想いで生み出されたのが「くまむー」です。広いオデコ、ぷにぷにのほっぺ、憎たらしい口元、まんまるおめめ、ずんぐりむっくりのからだ。そんな自分で作っておいて「かわいい！」と叫び、テンションが上がるくまさんを生み出せた時の感動と喜びはいまだに覚えています。

くまむーは、一般の人たちからも愛されました。その証拠にしばらくして、「バルーンアート　くま」と検索すると、画像検索に必ず画像が表示されるようになりました。それはもう、バルーンアートのくまといえば、くまむーといっても過言ではないほどに。そして、ある日突然、信じられない情報が舞い込んできたのです。それは、台湾で活躍する宋くん（fusen_zero)さんからの情報でした。なんと、かぐや様は告らせたいのアニメのワンシーンの背景に、くまむーそっくりのイラストがあるとのこと。最初見た時、合成のドッキリかと思いました（笑）しかし、アニメで確認したら本当にいるじゃありませんか。全然気がつきませんでした。このアニメはヤンジャンで連載当初から漫画を読んでいたくらい大好きなアニメ。まさかこんなところにいるとは・・・会長！やっぱりあんたはすげーよ。ちなみに、私も高校の頃は生徒会長でした（笑）

そんなこんなりまして、くまむーは世界中から愛される、私の自慢のオリジナル作品となりました。その後、初期版の「うさむー」を改良して生まれた新しいうさむーは、２０１８年の全国大会で優勝を果たし、うさむーとくまむーは私の２大作品となったわけです。こちらは、また後日にブログでご紹介したいと思います。

くまむーはたくさんの人に愛されて欲しいので、いろんな人が作る事ができるようにワークショップを開催して作り方をたくさんの方に伝授しました。特に、コロナの間はZOOMを使ったオンライン教室で、たくさんのバルーンアートファンの皆様の「おうちじかん」に貢献しました。長く辛かった自粛期間を少しでも楽しい時間にできたなら嬉しいです。また、ご依頼でもくまむーを使った作品や装飾を頼んでいただいたことも何度もあります。逆に、私以外の人に「これ作って欲しい！」とくまむーを見せられて困った人がたくさんいるとかいないとか（笑）まぁ、確かにくまむーを無断でパクる人がいたら、僕は名誉にかけて反撃する可能性もありましたが、正直、そんな人はだぁーれもいませんでしたのでよかったです。

そんな大人気のくまむーをイラストにしたオリジナルLINEスタンプも制作。一番は自分で使いたかったのが理由ですが、バルーンアートデザインのスタンプって、著作権的なアレで意外にないんですよね。ふうせんのくま、くまむーのLINEスタンプは、LINEストアで購入することもできるので、ぜひ使ってくださいね。

https://store.line.me/stickershop/product/11658879/ja

というわけで、くまむーとは何か、くまむーがどうやって生まれたのかをご紹介させていただきました。バルーンアートをやっててよかったなと思う出来事の中でもトップクラスに入るくまむーとの出会い。彼がうまれてきたおかげで、私はバルーンアーティストとして胸をはることができていると思います。世界が認めるバルーンアートのオリジナルキャラクターを生み出せたことは本当に誇りに思うからです。バルーンアートに関わる全ての人に伝えたい喜びです。ぜひ皆さんも、自分だけの可愛いバルーンアート作品を考えて、いつかその手で作り出して欲しいなと思います。

簡単なクマさんの作り方が知りたい人は、ぜひこちらのYoutubeをご覧ください♪

https://youtu.be/EeIHywSqL6E?si=76h3HBjcRSBUNJLk